cx8adhdの日記

ADHDの金融機関サラリーマンの徒然話

ADHDについて

ADHDだと、3年前診断されました。

 

今、40代半ばのおっさんですが、記憶の中にある嫌な思い出の数々は、言われてみればADHDの症状の一端から発生していることばかりでした。

思い込みではない気がします。

 

  • 忘れ物が多い
  • 集中力が保てない
  • スケジュールはたてるけど守れない
  • 周囲が散らかる。片づけはするけど、保てない
  • なんでも先延ばしにしてしまい、帳尻を合わせようとする
  • 同時進行が苦手

 

ADHDと関係ない人からすると、これは「怠けている」とか「能力のせい」とかの話になってきます。

私も、そう思っていました。自分が悪いと。

 

 

こんな特性を持った私ですが、就職氷河期で仕事を選べなかったことから、採用をくれた金融機関に新卒で勤めることになりました。

 

まぁ、地獄です。

さっきの、症状が原因で起きるトラブルが最も嫌われる職業でした。

「現金が1円違うと帰れない」というのは、噂ではなく本当です。

 

上司からはずっと言われ続けていました。

「自分に合った職業に行けばいい。この仕事は君にはあっていない」

 

ただ、自分の能力に劣等感を持っているわたしが、転職してそこでやっていけると思えるはずがない。

そもそも、就職氷河期を身をもって経験しているので、結婚して、子供がいるこの状況で、あの辛い就職活動を行う自信がなかった。

だから、続けていたんです。がんばって。

 

周期的に厳しいけれど良い上司にも出会え、何とかやってきましたが、4年前にとうとう転機が訪れました。

 

それまでは営業職でしたが、内務に配置換えとなったのです。

 

次から次へと来る他人の書いた書類の修正と決裁。

人がやっている仕事の進捗管理と仕掛かり案件の書類の保管と整理整頓。

自分自身のお客様との交渉と書類作成。

 

結構早く破綻しました。

 

無能者の烙印を押され、その時の上司からは、些細な事も苦情扱いで本部に報告されました。

でも辞めるわけにはいかなかったのです。

 

住んでいる地区は地方都市。40過ぎた手に職がないおっさんが、今と同じ所得を手にすることができる転職先はありません。

 

都会に出ればあるかもしれませんが、住宅ローン付きの家もあるし、妻の仕事も変えられない・・・

 

自分が変わるしかないと、精神科に行ってみました。

 

数回の診断と、検査により、ADHDと診断されました。

 

正直、なにかホッとした気がしました。

 

いままで、人が簡単にできて、自分ができなかったことの原因の一部がわかったのですから。

 

原因がわかれば、対処が可能かもしれない。

 

その時、処方されたコンサータという薬を飲みながら、ちょうど3年が過ぎました。

 

生きにくさは、かわっていません。

 

薬ですべて解決するものではないのだと思います。

 

私のコンサータとの付き合いはまた別に書きますが、もう手放せるものではありません。

 

仕事も辞めることはできませんが、やっていくしかない。

 

鬱にだけは気を付けて、がんばろうとおもいます。